足利花火大会と織物業者の商標に見る富士山

 

明治36年創始 第106回足利花火大会が開催。

例年よりも45分短縮されて、2万発を60分で打ち上げるので、渡良瀬川上空の風向きと煙が心配。

 

平成7年の足利花火大会は、開始直後から降り出した雨により50分連続打ち上げとなった。あの年と同様に迫力のある大会になりそう。

 

 

 

 機の町・織物の町

 

明治26年(1893)開催の「シカゴ万博」では、木村浅七の木村織物工業が出品した絹織物が銅メダルを受賞。

足利花火大会の創始より10年前の話。

足利市助戸公民館のある一帯が旧木村織物工業)

 

 

かつての足利花火大会は、織物業者が取引相手を接待するイベント。商談成功となれば翌年の奉納花火にも還元されそう。

 

 

 

 

 富士山のイラストで日本一をアピール?

 

足利織物同業組合の「明治38年 組合員商標集」より

富士山を取り入れている商標を抜粋。

(足利織物同業組合は、昭和16年に解散)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

たかが商標に採用した図案だとしても、商売繁盛を願って浅間神社に詣でるくらいはしていたかも知れない。

 

 

 

 

 

 余談

 

 

昭和49年 足利花火音頭できる。うちわを80円で発売。

 

 

(花輪違紋。尊氏≠騎馬武者像)

 

 

 

 

 

 

『第100回 足利花火大会』 14ページ300円の記念パンフ。市内小学生が参加する「足利の花火ポスターコンクール」で選ばれた絵と、歴代の大会PRポスターを掲載。

パンフ内の歴史年表のみ、ネットで公開されている。

http://www.ashikaga.info/hanabi/hanabi100rekishi.pdf

 

 

 

 

『渡良瀬通信 2014年6月号』 191円+税

足利花火歴史年表の他、日中に打ち上げて色のついた煙を楽しんでいた頃の花火事情が知れるインタビュー記事が面白い。