足利の富士信仰 赤卍講の星祭り



きょうは冬至の日ということで、星まつりの話し

かつて足利の赤卍講では、冬至の日に「星祭り」と呼ばれる占いが行われていました。

信者が紙に願い事を書き、その紙を行者がお焚きあげをして燃え残りかたによって吉凶を占ったという。

お焚きあげによる占いをなぜ「星祭り」と呼ぶのか、その理由は伝えられていないが、足利北部に見る浅間社と高尾山との関係は気になるところ。

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東京都八王子の高尾山薬王院有喜寺では、冬至の日に大北斗祈祷会
(星まつり)が行われている。 


栃木県で多く見られる星宮神社や妙見神社は、古くは虚空蔵さまと呼ばれ星宮大神・妙見大菩薩などの本地仏虚空蔵菩薩であるとされた。
また金星や北斗七星を虚空蔵さまとしていた。

「星に願いを…」みたいなこともあったのだろう。


上記のような仏教由来のようなもの以外にも、富士山信仰由来のものとして、田中町女浅間の石碑に次のような歌が見られる。
「行登しの(行く年の)願いも成就不二の山 参る次第は有明の月」

御来光が登ってくる空に、まだ白い月が残っている
毎年ではないが、明けの明星も見られたか。
ブロッケン現象が現れればさらに良し。

わたしでも富士登山で、思い通りの有明月や御来迎(ブロッケン現象)が見られたならば、記念碑を作りたくなるかも知れない。



冬至のあとはクリスマス。

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藪漕ぎしなくても行けるこの時期にしか登らない石尊山の浅間神社に参って来た。小松沢(ココファーム・ワイナリーの奥)から往復1時間半もかからないが、山への取りつきが一番の危険個所であり整備された登山道は無いので地元の里山経験者向き。長尾氏家臣の南氏の城址であるとされる。

光害のない時代、現在の星座も分からないくらい星が見えたことだろう。