「足利市歴史文化基本構想」と「足利の富士山信仰」

足利市では、文化庁の『文化財総合的把握モデル事業』として
足利市歴史文化基本構想』の策定を、3年にわたって進め
平成23年の3月より一般に公開しています。

このなかのテーマのひとつ「足利の庶民による祈りのものがたり」として
足利における富士山信仰もピックアップされています。

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足利市立美術館では 9月8日~10月28日 「木下晋展 -祈りの心-」の
同時開催として「足利の富士山信仰」を取り上げます。

期間中の来館者が 7千人を超えた企画展 「祈り-足利の絵馬と伝説の神仏たち-」でも
紹介されなかった、富士山信仰の大絵馬などが公開されます。
大月町仙元宮の社殿内に奉納されているこの絵馬を拝見しましたが(通常は見ることができません)
152年前の(1860年)ものとしては保存状態が良く、絵柄・色彩が保たれています。


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万延元年(1860年)は、庚申の年に富士山が始めて出現したと言う伝承にもとづく
60年に1度の富士山御縁年に当り、この年に登山をすれば1回で33回の登山に相当する
ご利益があるとされ、女人禁制も緩和されたので、富士山は大変な賑わいだったそうです。