田崎草雲 手水舎の天井画 ”水神の龍”

鑁阿寺本堂の改修工事により、本堂の屋根瓦がツートンカラーになっていますね。
使える部材は残し、必要最小限の修理をしていくのではなければ
それはただの「レプリカ」であると言われますので、瓦の色が馴染むのに
何年くらいかかるのかをチェックしていこうと思います。

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地元では有名な足利藩の絵師 田崎草雲は、明治になると
蓮岱寺山(現足利公園内)にアトリエとなる白石山房をたて
多く弟子に絵画を教えたのだそうです。

草雲が明治時代、鑁阿寺の水屋に天井画を描いたといいますが
それは草雲が得意とした墨絵の龍図であり、水神さまのようです。


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残念ながら今はもう、龍の姿は見られません。

昔は水道からではなく、井戸水を吹き出させる作りであったため
水煙が上がって、戦時中の頃には見えなくなってしまったそうです。

お札の授与所に居られる総代さんは、龍の絵を見たといっていますので
赤外線撮影などでは龍の姿を確認することが出来るかも知れませんね。